高額所得者しか馬主になれない?
競走馬のオーナーである馬主になるためには総資産や年収等の審査があるため、基本的には高額所得者にのみ門戸が開かれていると言えます。
これは競走馬そのものの価格やその育成にかかる費用を考えると致し方が無い部分もあります。とは言え、自分の愛馬で大レースに挑戦する興奮を味わいたいと言う競馬ファンは数多くいるでしょう。
そんな競馬ファンの夢を叶えるように、高額所得者でなくても馬主になれる方法として古くから存在しているのが一口馬主というシステムです。
クラブ法人が所有する競走馬に出資することで、賞金の分配や口撮り写真への参加など馬主としての権利を得ることができます。
一昔前までは1口の出資額や維持費が高額になるため、気軽に手を出せるものではありませんでしたし、G1レースで活躍するような名馬が所有できる確率もあまり高くありませんでした。
しかし、近年ではクラブ馬のレベルも上がってきているため、G1レースはもとより海外の大レースで活躍するような馬も数多く出てきています。また、1口10,000円から出資できたり、引退までの預託料や飼い葉代なども募集時の金額に含まれていたりするなどより出資しやすい条件のクラブも多くなってきていることから、一口馬主自体のハードルも下がってきています。
海外の大レースを目指せるような競走馬を所有できた時の喜びは格別なものがありますが、自分の馬がレースに出るのを応援するだけでも競馬ファンにとってはたまらないものなのです。